医食同源

食事は医療の根本であり、病気を治す薬と健康を増進する食事とは、本来根本は一緒であるから、
日常の食生活に留意することが大切だとする東洋医学の考え方。

人間の身体しかりワンちゃん、ネコちゃんの身体も食べたもので出来ているので食生活を考える事は大切な事です。食事で大事なことは、色んな栄養素をバランス良く摂る事です。

家族であるワンちゃんが健康でいられる様に食べるものに気をつかってあげましょう。

栄養素

体を作る上で特に摂取量が多くエネルギー源となるのがエネルギー産生栄養素
・エネルギー産生栄養素にビタミンとミネラルを加えたものを五大栄養素と呼ぶ
・栄養価はないが消化と吸収・代謝・排泄に欠かせない食物繊維

・野菜や果物に含まれる酵素とファイトケミカルを加え8大栄養素とも言われる
体内で割合が最も多い、水分も大切である

■タンパク質

 細胞の主な成分であり骨・筋肉・臓器・血液・酵素・ホルモンなど、全てを構成している重要なもの。
エネルギー源にもなっており、体の調子を整えるのにも欠かせない。
タンパク質はアミノ酸が結合したもので、アミノ酸には体内で合成出来るものと出来ないものがある。
体内で合成出来ないアミノ酸は「必須アミノ酸」と呼ばれ、食品から補わなければならない。
多くのドッグフードには動物性と植物性の二種類のタンパク質が入っています。
動物性タンパク質にはすべての必須アミノ酸が含まれているが、穀類のタンパク質は一部のアミノ酸の含有量が少ない。
犬は肉食性の強い雑食であることから野生の時から、肉からタンパク質を摂取しているので、新鮮なお肉を使ったドッグフードで必須アミノ酸を補う事が大切です

■脂質

 細胞膜や血液など体を構成する成分になります。皮膚や被毛を美しく保つために脂質が必要です。
脂質には必須脂肪酸があり、必須脂肪酸を過度に摂りすぎるとアトピー性皮膚炎の症状の激化や関節炎の痛み、大腸炎では腸内層の腫れを引き起こすといわれています。
不足すると繁殖機能が抑制され、被毛の光沢が喪失し、フケ症の原因となります。
さらに進むと皮膚炎になってしまいます。妊娠中に欠乏すると、新生子の異常や死亡が起こります。
特に摂取量に注意が必要な栄養素と言えます。
脂質には制限するべき悪い脂肪酸と積極的に摂取したい良質な脂肪酸に分かれます。
良質な脂肪酸は善玉コレステロールを増やし、炎症や血管の詰まりの改善、胃腸の働きをスムーズにするなど、美容上もダイエット上も健康上もメリットが高いです。

必須脂肪酸:オメガ6脂肪酸
良質な脂肪酸:オメガ3脂肪酸・一価不飽和脂肪酸
悪い脂肪酸:飽和脂肪酸・トランス脂肪酸

●オメガ6脂肪酸
良い点:体の成長、キズの治癒の促進、正常な肝機能・犬の皮膚や被毛を健康に保ち、正常な生殖機能をもたらす
悪い点:炎症を引き起こすので、色々な症状を引き起こす
●オメガ3脂肪酸
良い点:アレルギー反応を抑制する働きを持っていて、広範囲の炎症を抑え、皮膚炎から関節炎、喘息、腸炎、疥癬、血管にいたるまで症状を改善
悪い点:体内のビタミンEを減少させることがある

このようにオメガ6脂肪酸の悪い点をオメガ3脂肪酸が補う事ができるため、ペットフードではオメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸を同時摂取が大切になります。
オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸が1:1~10の割合が最も良いバランスとされています。

■炭水化物

 糖質と食物繊維を含んだものの総称。消化液で分解されるものを糖質、分解されないものが食物繊維と呼び分けます。
糖質は小腸でブドウ糖などになり血液中に吸収された後、エネルギーとして利用されます。
余ったブドウ糖はグリコーゲンとして肝臓や筋肉に貯蔵され、それでも余った糖質は脂肪となり体内に蓄積される。
しかし、犬にとって炭水化物は必須の食べ物ではありません。
ドッグフードの中には炭水化物も入っています。それは犬が生活するためのエネルギーを炭水化物で補い、
タンパク質はもっぱらアミノ酸必要量を満たすために利用される
ことになります。